【ルー語】永劫回帰ステルス 九十九号室にワトスンはいるのか?
著者 若木未生
【内容】
春から大学生になる秋太郎はサークル棟九十九号室「仮面応用研究会」へと足を踏み入れる。そこは荒れ果てた部屋の主、北見行(きたみ・こう)が独占専有する謎の哲学研究サークルだった。いかにも変人めいたコウに興味を持ち秋太郎は入部を願い出るが、一切拒否される。強引な交渉を続けようとしていた秋太郎は、サークル棟内部で不可解な男子学生の死体を発見する。ところが一瞬にして死体が消失。
「死体は、いかにして存在するのか?」
かくれんぼ、逢魔が時、幻覚。実存するのかどうか曖昧なコウの兄らしき謎の人物が暗躍する。消え去った死体をめぐるコウの心理学的見地からの推理が冴える。
【感想】
★★☆☆☆
ジャンルとしてはオカルトミステリかな。ミステリーかと思ったらガッツリ幽霊だった。主人公二人の掛け合いは微妙に鼻につくけど、こういうのが好きな人はきっとすごく好きなんだろう。心理学とか錯覚とか出てくるんですが、なんかすごく中二病っぽい作品です。
私の中では秋太郎は途中からルー大柴でした。英語交じりに「ごめんね、wait a minutes, please.」とかこんなしゃべり方してる人うざいわ・・・。そして仮面応用研究会って全く正体不明なサークルだ。
しかしちょっとメインキャラがみんな正体不明なので続きが気になってしまった。
メインキャラは
鏡秋太郎 一個留年している大学一年生。英語交じりに話す。イギリスに住んでいた時に事故で家族を亡くす?でも家で家族がいるような振る舞いを見せるなんか病んだ人。
来見行 仮面応用研究会の会長であり唯一の会員。兄は幽霊だと言っている。が、その真相はよくわからない。
半井羽衣 秋太郎の彼女。読モ。秋太郎のことをよく理解している。
来見勝 名前の由来は「来た、見た、勝った」を意味するVeni, vidi, viciから。「境界の中にいる」と言っている死んでるんだか生きてるんだかよくわからない人物。病院で寝たきり?
さあどうだ。なんかこのキャラを見ただけでもなんかラノベっぽい。
ラノベが好きで、小難しいことが大好きな人はきっと好きな小説なはず。
永劫回帰ステルス 九十九号室にワトスンはいるのか? (講談社タイガ)
- 作者: 若木未生
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/07/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る