【こんな鬼ごっこ嫌だ】リアル鬼ごっこ
著書 山田悠介
【内容】
全国500万の「佐藤」姓を皆殺しにせよ!―西暦3000年、国王はある日突然、7日間にわたる大量虐殺を決行した。生き残りを誓う大学生・佐藤翼の眼前で殺されていく父や友。陸上選手の翼は、幼い頃に生き別れた妹を探し出すため死の競走路を疾走する。奇抜な発想とスピーディな展開が若い世代を熱狂させた大ベストセラーの改訂版。
【感想】
★★★☆☆(最初に読んだときは★★★★★)
この本は出たすぐくらいに買った覚えがあるので、大学生くらいの時でしょうか、読んだのは。その時は単行本で読んだ気がします。こちらは友人からの借り本。久しぶりに読了。やっぱり昔読んだときとは衝撃が違いますね。でも面白かったです。この後彼の新刊が出るたびに買いあさって読みました。懐かしい。
著書山田悠介さんは、実は私と同い年で、当時も、「私と同い年の人がこんな話を書くことができるんだな!」と思った覚えがあります。でも最近は中学生の作家さんなんてのもいるみたいなので、すごいなって思います。あとがきを読んだら、最初は自費出版というか、協力出版で出したみたいですね。それで映画やドラマにもなったベストセラー。すごいです。
アイディアがすごいですよね。「王国」という設定でちょっとしたおとぎ話感があり、でもそこで生きている人間はリアルで身近。そして国王と同じ「佐藤」という苗字の日とを誰もが知っている「鬼ごっこ」というゲーム感覚で虐殺するというホラー。
山田悠介さんの本は、最近とはいっても何年も前だけど「その時までサヨナラ」という本を買って読みました。今もまだ私の本棚にありますが、「山田悠介はホラーだけじゃないんだな!」と思いました。こちらもよかったです。ホラーだけでなく、泣ける作品も書いているみたいなので、機会があったら読んでみたいです。