【かわいい名前の処刑人】公開処刑人 森のくまさん
著者 堀内公太郎
【内容】
公開処刑人「森のくまさん」。犯行声明をネットに公表する連続殺人鬼だ。捜査本部は血眼で犯人を追うが、それを嘲笑うかのように惨殺は繰り返され、世間は騒然となる。殺されたのはレイプ常習犯やいじめを助長する鬼畜教師など、指弾されても仕方ない悪党ばかりで、ネットには犯人を支持する者まで出始めていた。一方、いじめに苦しみ、自殺を図ろうとした女子高生の前に、謎の男が現れ…。
【感想】
★★★☆☆
このタイトル。「公開処刑人」「森のくまさん」インパクトがすごい。そして表紙のかわいらしいサイコパスくまさん。そしてヴィトンちっくなバッグ。カバーから期待させてくれます。
なかなかスピーディーな展開で、一気読み。あいだあいだに「森のくまさん」ができるまでの話があったり、緩急があってよかった。
中盤あたりから、「この人が犯人っぽい」と思っていたが予想的中!しかもよく見たらアナグラムになっていたんだな・・・。これにはびっくり。全然気づかなかった。犯人はなかなかのサイコパスでした。
最後は廃工場でどえらいことになっていき、「どうなるんだ、どうなるんだ!助けてお兄ちゃん!」みたいな感じでハラハラ読みました。
最後の明日香と琴乃の病院でのかけあい、その後のネットでの会話。続きが気になる・・・。この二人も立派なサイコパスになったんだな。
公開処刑人 森のくまさん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者: 堀内公太郎
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/08/04
- メディア: 文庫
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