【こんな部門あるのか】あるミアタリの女 監察の神
著者 弐藤水流
【内容】
警察内部の不祥事や服務規程違反を調査し、処分の検討を任務とした監察係に所属するベテランの神と西岡京子の監察係員コンビは、三日前に起きた歌舞伎町の刺傷事件に見当たり捜査員の一条朝子が関わっているという密告を受け、調査に乗り出す。歩く顔貌識別システムと呼ばれ、全国に指名手配された五百名以上の犯人の顔を記憶している彼女には、ある不審な点があり……「あるミアタリの女」。倒叙スタイルによる連作ミステリの傑作!
VS.無血開城の葛城――交渉人 葛城真理……「ある交渉人の女」
VS.歩く顔貌識別システム――見当たり捜査員 一條朝子……「あるミアタリの女」
【感想】
★★☆☆☆
読みやすくまあまあ面白かった。
二話入っていて、一話は警察内部「交渉人同士」での殺人事件、二話目はたくさんの手配者の顔を覚えて張り込みし逮捕につなげる「ミアタリ」部門の女性がかかわる殺人事件をそれぞれ監察官が究明していく。警察官にこういう部門があることも知らなかったので、その点については面白かった。ただし事件の内容についてはそこまで特筆することもないかなという感じでした。