【ありそうで怖い】鬼女まつり
著者 堀内公太郎
【内容】
『公開処刑人 森のくまさん』でスマッシュヒットを飛ばしている著者の第2作目です! 高校生がいじめを苦に自殺した問題で、マスコミが騒いでいる。川口巡査と原田警部補が警察の面子をかけて捜査にあたるが、ネットでは加害者の実名まであがり、人気ブロガー・あしだかおるによる高校生批判も話題になる。同じ頃、とある理由と妊娠を機に退職した元高校教師の理沙子は同じマンションに住む主婦から、自身のブログまでも逐一チェックされるなど、執拗な干渉を受け、理沙子が問題の生徒の担任だったのではないかと疑われる。いじめの加害者だった少年の一人が自殺をしたことで、主婦からの追撃は勢いを増していく。日に何度もかかってくる無言電話や悪質な悪戯とも思える出来事に恐怖を覚えるなか、理沙子は、ネットで起きている事態に直面し……。
【感想】
★★★★☆
現実にあり得るホラーって怖いですよね。ホラー映画も海外の物より邦画のほうが怖かったり。
このお話はブログにあるお店の文句を書き込んだ理沙子が、「鬼女板」で酷い中傷を受け、住所や本名も特定され嫌がらせを受けたり、ある学校で自殺した生徒のいじめていた子供たちを同じようにネットにさらし自殺に追い込んだり。
よくニュースやニュース掲示板で本名や家、職業に車のナンバーまでさらされている人たちを見かけます。あれ、どうやって特定するんでしょうね・・・。おそらくはまずSNSをさかのぼって写真や書き込みを見たり、身近な人が暴露することもあるんでしょうか・・・。
SNS、怖いですよね。友人が子供と同じ学校のある保護者を追っていたらその保護者の身内が自殺したところまで判明してしまいました。それ以外にもその保護者の親が住んでいる場所、なぜその人たちがそこに住んでいるかまで全部わかってしまったそうです。SNSも怖いですが、ちょっとその友人のことも怖くなってしまいました(笑)なんで知らない人をそこまで追っかける?みたいな。
怖すぎて私はもうSNSとかできません。顔写真とか、子供の顔とか晒すのってリスクが高いですよね。今どきの子供たち、小学生からスマホとか使ってますが、こんなリスクがあるなんて思ってないですよね。
インターネットが誰にでも使える時代の恐怖を味わいました。
公開処刑板 鬼女まつり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者: 堀内公太郎
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2013/03/06
- メディア: 文庫
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