【止まらないジェットコースター】リカ
著者 五十嵐貴久
【内容】
妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。
【感想】
★★★★★
これは怖い。途中から読む手も目も止まらず、最後まで爆走一気読み。
1時間半ほどで読了。ジェットコースターのような感覚でした。ちなみに最後は係員の笑顔で迎えられるのではなく、そのままレールのない宙に飛び出していく感じ。
ストーカーものか、出会い系サイトからのストーカー、ありそうだなとは思うものの、リカのあまりの異常さに恐怖が止まらない。なんなのこの女。あっという間に狂い、(ていうかもともとおかしい)住所や家族、会社まで突き止め、それで家族や調査を依頼した友人などを手にかけていく。どこにそんな力があるのかと思うような細さなのに、おそろしく怪力。そして臭い。なんでそんな臭いのか。
しかも最後銃で二発も打たれ、致命傷を負ったはずなのに、救急車の3人全員殺して逃げだすとか、恐ろしすぎる。どんだけつよい生命力。
エピローグは本当に怖かった。描写が恐ろしい・・・・。
「リカ」「リターン」「リバース」と三冊セットで買ったので次に続く。