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【リカの正体は!!】リバース

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著者 五十嵐貴久

 

【内容】

医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。非の打ち所のない雨宮家で家政婦として働く幸子は、彼らを取り巻く人間に降りかかる呪われた運命に疑念を抱く。そして、ある「真相」にたどり着いた幸子は、留守番電話に悲痛なメッセージを残すが……。最恐のストーカー・リカ誕生までの、血塗られたグロテスクな物語。

 

【感想】

★★★★★

今回は雨宮リカの過去に迫る一冊でした。

最後までの目線は雨宮家で家政婦として働く「幸子」。幸子が生まれ育った教会の神父様宛に書く手紙の中で語るという書き方になっています。

まず幸子はぽっちゃりとした田舎娘。純朴で鈍感、無知。なので雨宮家での出来事もわりと素直に受け入れていく女の子です。

雨宮家はプレイボーイな医師の父、物語中盤から新興宗教にはまっていく、プライドが高く精神不安定な母、麗美。そして美人双子姉妹。梨花はプライドが高く、なんでもかんでも結花のせいにしたり、結花を馬鹿にしたりする。結花はそれをぐっと耐えている。途中で病気にかかる。

 

なかなか面白かったです。かゆいところに手が届く感じで2作の補完をしたという感じですね。リカが臭いわけ。痩せていて背が高いこと。なるほど。

 

この本のタイトル、リバースと書かれていてReverseのほうかと思っていたけど、Rebirthここが大事だったんですね!!!なるほど!と思いました。

 

 ↓下にネタバレアリ

 

リバース (幻冬舎文庫)

リバース (幻冬舎文庫)

 

 

ここからはネタバレです。

 

リカの正体、それは「結花」。

はじめは名前の通り「梨花」だと思っていましたが、途中、結花が病気になったあたりから「あれ?もしや」となってきました。

結花が具合が悪いときに母親が飲ませた怪しげなお茶、これを飲むと体臭が臭くなる。

そして身長も梨花はあまり伸びなかったが結花は170cmくらいに伸びている。

病気のせいで痩せてしわしわになった結花。

 

そして「お姉様のようになりたい」結花。

そういう意味でのRebirthだったんですね。なるほど。

また、ここはっきりとは明言されてないところもいい感じだと思います。匂わせる感じなところ。

 

リカ三部作、どれも手と目が止められない面白さでした。