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【兄弟刑事に萌え】刑事の血筋

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著者 三羽 省吾

【内容】

本邦初! 刑事の息子が万感の思いを込めて綴る、“警察家族”小説! 警察庁のキャリア官僚である高岡剣は、異動で故郷の津之神市に戻ってきた。着任の目的は、15年前に殉職した父、敬一郎の死の謎を探ること——。津之神署の刑事である弟の守は、剣の帰郷を歓迎できずにいた。

 

【感想】

★★★☆☆

キャリアの兄とノンキャリの弟。最初はなんかギクシャクというか、まあこういう兄弟結構いると思いますが「そんなに仲の良い兄弟」ではなかった二人。

その兄弟がある事件をきっかけに少しずつ交流していく感じはなんか萌えます。兄弟いいな。ゲーセンでゲームしながら語るいい年した兄弟。なんかいい。ちなみに最初に弟が子供の時に書いた父親についての作文、最後に兄が同じテーマで書いた作文が載っているんですが、それがまた反対なところも面白いですね。結果二人とも刑事。

 

さて、話は「存在の売買」がテーマとなっていて、ある日遺体で見つかった木村正という男は実は無戸籍で・・・というところから話が始まるんですが。

 

存在の売買。つまり戸籍の売買ということですね。

無戸籍っていうか子供が生まれたときに届けを出していない親って聞いたことがありますが、この遺体の木村正は、母親が10万円をもらうためだけに戸籍を売られました。そして母親から学校へ行かないように仕向けられたなかなかかわいそうな男。

 

なんか考えさせられますよね。

 

全体の感想としては、結構リアルで、なんか刑事ものの2時間ドラマを見ている感じでした。

 

 

刑事の血筋

刑事の血筋