【昭和な子育て】岳物語
著者 椎名誠
【内容】
山登りの好きな両親が山岳から岳から名付けた、シーナ家の長男・岳少年。坊主頭でプロレス技もスルドクきまり、ケンカはめっぽう強い。自分の小遣いで道具を揃え、身もココロもすっかり釣りに奪われてる元気な小学生。旅から帰って出会う息子の成長に目をみはり、悲喜こもごもの思いでそれをみつめる「おとう」…。これはショーネンがまだチチを見棄てていない頃の美しい親子の物語。著者初の明るい私小説。
【感想】
★★★☆☆
この本は私が高校の時に現代文の模試で出題された文章で、その時に、「これ面白いから読んでみたいな」と思って買った記憶があります。残念ながらその本は大学とか引っ越しの際に売りに出したかなくしてしまい、懐かしいなと思い、読んでいない「続・岳物語」とともに再び購入しました。
昔から本や物語を読むのが好きで、新学期に国語の教科書をもらったときはいつも最初にワクワクしながら全部読みました。説明文などはあまり好みではなかったので、本当に小説とか、物語のところだけですが。教科書って、読書の導入に最適だと思うんですよね。そんなに話長くないし、ちょうどその年齢に沿って読めるものが載っているし。
今読むと、やっぱり高校の時とは違う感じ方をします。読書って面白い。
「文句とか意地悪なことを言われたら、ケンカ強いんだからやっつけてしまえ」なんて、今のお父さんなら言わないでしょうね。なかなか昭和っぽい子育てですが、すごくのびのびとしているし、いいなって思います。