【ニュースの裏側】日報隠蔽
著者 布施祐仁 三浦英之
【内容】
在野のジャーナリストによる情報公開請求に端を発した疑惑は、
防衛大臣など最高幹部の引責辞任という前代未聞の結末を迎えた。
現地の状況を記した「日報」はなぜ隠されたのか。
首都・ジュバでは、一体何が起きていたのか。
この問題は我々に何を問うているのか──?
公開請求を行ったジャーナリスト・布施祐仁と、南スーダンに14回潜入した特派員・三浦英之。
政権を揺るがした「南スーダン日報問題」の内実に、気鋭のジャーナリストが連帯して挑む、
調査報道ノンフィクション!
【感想】
★★★★★
ニュースで連日やってた南スーダンの問題。
ニュース記事をさらっと読むだけで、流していたんですが。
はっきりと戦闘が起こっているにもかかわらず、「武力衝突なので自衛隊派遣に問題はない」との防衛省。日報が存在したにもかかわらず、最初は「破棄されてない」との答え。その後「電子データで見つかった」。
ちょこちょこ出てくる南スーダンでの様子、写真や、レイプされたり家族を目の前で殺されたりした声が書かれていて、この平和に暮らしている同じ地球の上で、こんな目をそむけたくなるようなことが日常に行われているかと思うと、とても胸が苦しくなりました。
黒江事務次官、岡部陸幕長、稲田大臣という、最高幹部の引責辞任で幕は閉じられた今回の件。
こういった隠蔽などが行われないようになってほしい。