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【ライトなホラー】あの世とこの世を季節は巡る

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著者 沢村鐵

【内容】

『クラン』シリーズ著者が贈るホラー小説の新境地!!

怪異の現場にふらりと現れる放浪の青年は何者か――

この世ならぬ存在と話ができる青年・日下慎治。

街の片隅にある「境界」に棲むあやかしたち寄り添い、話を聞き、

そしていつのまにか去っていく。

 

あらすじ

第1話「水の中の黒」

小6の明彦の通うプールでは不可思議な現象がたびたび起こっていた。水の中に何かいる。ある日、一人の青年がプールの前にたたずんでいた。なんとその青年・日下慎治は幽霊と話ができるらしく――。

第2話「山手六道輪廻線」

誰もいない――池袋から山手線に乗ったはずだった。中学生の祐仁が目を覚ますと悪魔と名乗る少年は言った。「ようこそ、六道輪廻線へ!」。次々と止まる駅で目にしたのは変わり果てた街と人の姿だった――。助けを求めた時に、電車に乗ってきたのは、日下慎治という青年で…。

第3話「漣の彼方」

獣医の則子はサルが苦手だった。心当たりは高校時代のある事件。過去に入った者が行方不明になったという開かずの教室の扉を開いてしまった時、漆黒の闇とサルに似たおぞましい生き物に遭遇してしまう。「則子さん、逃げて!」助けに来たのは慎治という小学生で…。

第4話「オール・オールライト」

マンションの地下駐車場。ぼく、雄飛はいつもここにいた。だって出口がわからない。だんだん記憶も途切れがちになってきた。唯一の楽しみは駐車場を使う人を脅かすくらい。でも、昨日からすごい邪魔なヤツがいる。あれ?僕が見えるの?あなたは…日下慎治さん…?

エピローグ――青葉のジャンクション

 

それぞれの話が少しずつ関連し合う、日常の怪奇を描いたショート・ショート!

 

【感想】

★★★★☆

ジャンルとしてはホラーですが、恐怖というよりも、スッと冷えていく感じの雰囲気。

どこからか謎の青年、日下慎治が現れ、奇妙な現象を解決していく。

 

雰囲気が割と好みでした。

どうやらこの作品はプロローグ的位置とのことなので、今後の展開が気になるというか、日下慎治が謎のままなのでもっと深く読みたいなと思いました。

続きが楽しみです。

 

 

あの世とこの世を季節は巡る (潮文庫)

あの世とこの世を季節は巡る (潮文庫)