【民話集としても面白い】雲上雲下
著者 朝井まかて
【内容】
物語ノ終ワリトハジマリ
子狐に山姥、乙姫に天人、そして龍の子。
民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う。
不思議で懐かしい、大人のためのファンタジー。
【感想】
★★★★★
草どんが子ぎつねにたくさんの民話を聞かせている感じで物語は進んでいき、そののち山姥、そして小太郎と登場人物が増えていく。そのそれぞれにもストーリーがあって、長編小説としても面白いし、民話集としても楽しめました。
「団子地蔵」はつい最近読み聞かせをした絵本で「おむすびまてまて」というものがあり、それにそっくりでした。「おむすびまてまて」は最初タイトルから「おむすびころりん」かなと思いましたが、全然違いました。
その他にも「猿の生き胆」の話や竜の話、いろんな話が詰まっていてとても面白く読めました。
読み聞かせとしても使えるんじゃないでしょうか。
日本各地のこういったお話は、大切な教えなども含まれていて、受け継いでいきたいものばかりです。