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【若い世代から大人まで読んでもらいたい】4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した

 

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著者 マイケル ボーンスタイン&デビー ボーンスタイン ホリンスタート

   森内薫 訳

【内容】

最年少の生還者がつづった感動の実話

 

1940年にドイツ占領下のポーランドに生まれたマイケルは、ゲットーや収容所暮らしを余儀なくされたのち、わずか4歳でアウシュヴィッツに送られた。なぜ、子どもが次々に殺されていった収容所で、彼は6か月も生き延びられたのか?


悪や絶望がうずまく世界の中で、ひたむきに前を向いて生きたマイケル一族の姿が胸を打つとともに、家族の絆や、希望を失わずに生きることの大切さをあらためて教えてくれる良質なノンフィクション。

 

【感想】

★★★★★

最年少生還者からの目線で綴ったホロコーストの真実。

歴史の教科書やアンネフランクの日記などで知られている、ユダヤ人大量虐殺、ホロコースト

これはこの著者が生まれるちょっと前から奇跡的に生還するまでの話がつづられています。奇跡的に彼の母親も生還できたので、母親の目線からも綴られています。

 

これが事実であったとは信じがたいというか、人減にそのような残虐な所業ができるなんて、と思ってしまうような出来事。殺人を殺人とも思わない、ユダヤ人を人間だと思わずゲーム感覚、奴隷感覚で扱っていた事実。

 

今もどこかで行われている戦争や、紛争、テロ活動。何の罪もない人々がこうやって死んでいくというのは実は日常に起きていることです。なんだろう、こういうのってそういう局面に立たされてしまうと感覚がマヒしてしまうのだろうか。自分が平和な世界(とはいっても結構近所などでテロがあったりするけれど)にいるからわからないのだろうか。こういう、人を殺すということに。

最初に著者の母親が見た、穴を掘らされてその前に立たせ、家族を全員銃殺するというシーン、何とも言えない恐ろしいような悲しいような怒りのような気持ち。

そういったシーンがたくさん出てきます、が若い世代にも読んでもらえるように文章は比較的簡単に書かれていて、私は是非中学生以上の若い世代に読んでもらいたいなと思います。

 

こういった出来事は、忘れたり風化させたりしてはいけないものだと思います。戦争や、原発事故などもそうですが。

 

こういった出来事があった、とさらっと歴史で習うだけですが、アンネの日記やこの本を是非読んでほしい。その出来事について本当によく学んで、考えてほしい。

そう思いました。

 

4月下旬発売予定です。

 

Survivors Club: The True Story of a Very Young Prisoner of Auschwitz

Survivors Club: The True Story of a Very Young Prisoner of Auschwitz

  • 作者: Michael Bornstein,Debbie Bornstein Holinstat
  • 出版社/メーカー: Farrar Straus & Giroux
  • 発売日: 2017/03/07
  • メディア: ハードカバー
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