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【高校時代をほのかに思い出す】海を抱く―BAD KIDS

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著者 村山由佳

【内容】

超高校級サーファーであり誰とでも寝る軽いやつと風評のある光秀。一方、まじめで成績優秀、校内随一の優等生の恵理。接点のほとんどない二人がある出来事をきっかけに性的な関係をもつようになる。それは互いの欲望を満たすだけの関わり、のはずだった。それぞれが内に抱える厳しい現実と悩み、それは体を重ねることで癒されていくのか。真摯に生きようとする18歳の心と体を描く青春長編小説。

 

【感想】

★★★★☆

私はまったく恵理みたいな感じでもなかったけど、どこか光秀っぽい感じの後輩と付き合ってました。高校時代。その彼は当時『天使の卵』を読んでいたので、そういう影響もあったのかな。シチュエーションを想えば天使の卵っぽいけど。2コ年下の彼氏だったから。

 なのでほのかに高校時代を思い出しました。こんなに性に奔放じゃなかったし、いたって真面目に勉強してましたが。

 

光秀も恵理も物語の途中から自分ではどうにもならないシチュエーションに直面することになります。

 

光秀は、父親の死。恵理は身内の犯罪行為。

 

ふたりともどうすることもできないけれど、その気持ちなどは読み手にすごく伝わってきたし、二人で慰めあうというか、受け止めあうみたいな感じがすごくよかったです。

 

ていうかこれ昔読んだな。

 

海を抱く―BAD KIDS (集英社文庫)

海を抱く―BAD KIDS (集英社文庫)