【元武士と金髪碧眼チャラ男コンビの日常ミステリ】横浜奇談新聞 よろず事件簿
著者 澤見彰
【内容】
B級新聞「横浜奇談」のモットーは、街の怪談・奇談なんでもござれ、面白ければそれでよし――。とある事情を抱える元武士・寅次郎が床屋で出くわしたのは、「ちょんまげが空を飛ぶ」という怪しい噂と、それを調べに来た記者・ライル。横浜奇談の仕事を手伝うハメになった寅次郎は、ライルとケンカをしながら街の奇妙なネタを調べるが、その裏には色んなたくらみや想いが詰まっていて……。凸凹バディ系連作ミステリ!
【感想】
★★★☆☆
明治維新で「武士」という仕事がなくなった元武士と金髪碧眼チャラ男コンビの日常ミステリ。
キャラクター設定がとてもよかったです。「元武士」として新しい時代になかなかなじめない寅次郎と日本が大好きな金髪碧眼チャラ男ライル。新しい時代への葛藤も描かれていて面白かったのと、日常ミステリを追いかけて読売にするという面白さ。その謎はほろりときたり、納得ものであったり、私もこの時代に生きていたらこの読売を読んでみたいなと思いました。
歴史ものが好きでも、歴史ものが苦手でも楽しく読めます。