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【意外な真相】真犯人

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著者 翔田寛

【内容】

東名高速道路裾野バス停付近で、高齢男性の遺体が発見された。事件を捜査する静岡県警裾野警察署の日下悟警部補は、被害者・須藤勲の長男・尾畑守が、昭和49年に誘拐死体遺棄事件に巻き込まれていたことを知る。誘拐事件は、時効直前の昭和63年に再捜査が行われたが、犯人逮捕には至らなかった。日下は、再捜査の陣頭指揮を取った当時の管理官・重藤成一郎元警視に捜査への協力を願い出る。平成と昭和、時代を越えた刑事たちの熱い思いは「真犯人」に届くのか。平成27年、二度の敗北に喫した静岡県警の意地と矜持を賭けた三度目の捜査が始まる!

 

【感想】

★★★★☆

守という男の子が殺された昭和49年、その時効が成立する間際の14年後の昭和63年、そして守の父親が死亡した平成27年の3つの時間軸からなるミステリー。
途中からはもうページをめくるスピードが止まらない、真相に近づくにつれ、家族の苦しみなども明らかになってくる。とても面白いストーリーだった。
時間軸によって守の姉の容貌も変わっていき、物語の場面連想がとてもわかりやすかった。
意外な真相と、その後の守の姉の人生に、同情した。

 

真犯人 (小学館文庫)

真犯人 (小学館文庫)

 
真犯人

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