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【空港大好き】あぽやん・恋する空港

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著者 新野剛志

【内容】

遠藤慶太は29歳。本社から成田空港所に「飛ばされて」きた旅行会社社員。返り咲きを誓う遠藤だったが──YY(ワイワイうるさいクレーマー客)の襲来、予約の記録データが消えた、再入国許可証印のないビザで出国、パスポートを忘れた子を空港に残して家族は海外旅行へ…など、押し寄せるトラブル解決に奮闘するうちに、空港勤務のエキスパート「あぽやん」へと成長してゆく。個性豊かな同僚たちと仕事への情熱を爽やかに描いた空港物語。どうぞよいご旅行を!

 

【感想】

★★★☆☆

自分自身が空港で働いていたので、空港あるあるだと思って読みました。

旅行会社社員のお話なので、私が経験したことのほうが実際もっとドラマティックではあったかなと思いました。なので★3つ。

空港で働くってことは大変だけど本当に楽しかった。

パスポート忘れとかもやっぱりあったし、乗り継ぎで福岡から着ていてホノルル行きの女の子、出発前に福岡の空港でパスポートのコピーを取り、そのままコピー機に忘れてきてしまったコとかいましたね。それはどうにかこうにか、空港職員が取りに行って、特別処置としてクルーに次の便で持ってきてもらったり。こんなん絶対日本でしかやってくれないし、日本でもほんと特別。まず海外だったらパスポート速攻盗まれてるよね。

 

リエントリーなしのビザで出国しようとした人、まさにうちの夫。これどうやらわかりにくいシステムだったらしく、しょっちゅういました。そしてほんと、移民局のおじさんの気分で発行したりしてくれなかったりするんですよ。だからひたすら移民局のおじさんとはいい関係を保ってました。だったら「しょうがないな」ってやってくれることもあるし。

 

子供一人で待たされる、こういうケアもしました。お子様一人旅で小学校低学年くらいの男の子、日本でお迎えの日にち間違ってて電話したところ「明日だと思ってた!今から行きます」と5時間ほどかかる距離のところから来るとのことで、ほかの仕事ができず同僚に私の仕事を振って、その子供と一緒に空港探検したりして待ったこと、あります。

 

今はシステムもどんどん変わっていて、チケットもEチケットだしチェックインもネットでできちゃう。懐かしさを感じながら読むことができました。

シリーズで3冊出てました。面白いですよ。でも事実は小説よりすごい!

あぽやん (文春文庫)

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恋する空港―あぽやん〈2〉 (文春文庫)

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迷える空港 あぽやん3 (文春文庫)

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