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【熱く、爽やかな青春に涙がこぼれる】風に恋う 

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著者 額賀澪

【内容】

第22回松本清張賞受賞作『屋上のウインドノーツ』に続く、感動の吹奏楽×青春小説『風に恋う』

吹奏楽に打ち込むも全日本コンクール出場を果たすことなく中学を卒業した茶園基。ドキュメンタリー番組で取り上げられているのを見てからずっと憧れていた吹奏楽の強豪校・千間学院高校に進学したものの、幼馴染の玲於奈が部長を務める今の吹奏楽部にはかつての栄光など見る影もなかった。

しかし、そんな基の前に、黄金時代のOB・不破瑛太郎が吹奏楽部のコーチとして現れる。あろうことか彼は、一年生の基を部長に指名した――

「茶園、俺と一緒に、全日本吹奏楽コンクールに行く部を作ろうか」

部内に渦巻く嫉妬とプライド、大学受験のプレッシャー、恐怖のオーディション、そしてブラック部活問題。

果たして彼らは、全日本コンクールの地、名古屋に行くことができるのか?

 

【感想】

★★★★☆

主人公は高校1年生のアルトサックス吹きの基という少年と、吹奏楽部顧問の瑛太郎。


 基は素晴らしいサックスプレイヤーだけど、高校では吹奏楽部には入らないと決めていて、でもそんなときに吹奏楽に興味を持たせた憧れの人、瑛太郎が顧問として吹奏楽部顧問になることを知り、吹奏楽を続けることに。


 瑛太郎は高校の時に吹奏楽部の部長として一躍有名になった人で、吹奏楽部を指導したくて教員を目指すも「吹奏楽だけだね」といわれ教員採用試験に落ちてしまい、ほとんどフリーターの状態で顧問を引き受けることに。

 

 はじめは落ちぶれていた吹奏楽部だけれど、基や瑛太郎の改革で全国を目指せる部を目指していく。反発や妬みもあれど、コンクールのメンバーに選ばれたくてひたむきに頑張る部員の姿には涙がこぼれる。ああ、自分も部活は違えどそんなときがあったなあと懐かしさを覚えながら読みました。 

 

 

 基は自分の夢を、そして瑛太郎もこれからどうするかを吹奏楽部の活動を通じて見つけていく、最後は暖かく、前向きになれる気持ちになれます。まるで雨上がりの虹のような爽やかな気持ちになれました。

 

 

風に恋う

風に恋う