【時計屋さんの安楽椅子探偵】アリバイ崩し承ります
著者 大山誠一郎
【内容】
本格ミステリ大賞作家、待望の最新作は時計屋探偵!
殺人を告白して死んだ推理作家のアリバイとは!?
新米刑事が思わず通う、鮮やかすぎる謎解き――
時を戻すことができました。
アリバイは、崩れました――。
美谷時計店には、「時計修理承ります」だけでなく 「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。
「時計にまつわるご依頼は何でも承る」のだという。
難事件に頭を悩ませる捜査一課の新米刑事は、アリバイ崩しを依頼する。
ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ、 山荘の時計台で起きた殺人のアリバイ……
7つの事件や謎に、店主の美谷時乃が挑む。
あなたはこの謎を解き明かせるか?
【感想】
★★★☆☆
とてもライトなミステリ。短編なので電車の中などの通勤時間にさっと読めるお手軽ミステリ。しかも「アリバイ」に重きを置いたものなので、美谷時乃と一緒に事件の概要を聞きながら、一緒に推理できます。
なかなか突っ込みたくなるアリバイ工作がたくさんあり、読者のド肝を抜かしてきます。第一話の弁当などや、ほかにもいろいろ「いや、それ無理があるでしょ」って突っ込みたくなります。
そしてピアノ教師殺人事件では、容疑者の純子との恋がはじまるかはじまらないかの匂わせる記載がありますが、あれは完全に蛇足。いらない。