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【関西弁の男の人ってなんかいいな】世界の端から、歩き出す 

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著者 富良野

【内容】

京都での出会いが起こした

小さな、確かな奇跡。

就職も決まった短大二回生の秋、篠崎千晴のもとに叔母から奇妙な依頼が舞い込んだ。ずっと存在を知らされていなかった「叔父」に届けものをしてほしい、というものだった。戸惑いながらも、千晴はある箱を持って彼を訪ねるが、その中身は――。

出逢いが出逢いを呼び、人との縁が人生を確かなものにしてくれる。孤独な半生を送ってきた千晴が最後に見つけた場所とは……。京の街が舞台の、思わず涙が頬を伝う再生の物語。

 

【感想】

★★★★★

はっきり言ってめちゃめちゃよかったです。


幸せではない、冷たい家庭で育った主人公、千晴が、ある日叔母にそんなに年の離れていない叔父のシンさんがいることを聞く。届け物などで何度か会ううちに、シンさんの暖かさを知る。シンさんも千晴の父や叔母とは父親が違うため、育ってきた環境が、家族に恵まれず、家族の暖かさを知らないところが千晴と似ていた。

 

千晴の家族がとてもとても異様で、読んでいてこちらも怖くなった。特にお父さんが怖い。もはやサイコパス

 

反対に、シンさんの彼女のレイコさんがすごくすごく好きで、素敵だと思った。レイコさんとシンさんのカップル、すごくいい。

 

千晴が叔父に対して抱く「余すところなく幸せになってほしい」という気持ちが、とても素敵だった。

 

そして千晴にもやがて出会いが。それはものすごい出会いだったけれど、すごくすごく素敵な人で心の中で「がんばれ!」と応援したくなるような。めっちゃいいひと。

 

読んでいて途中途中涙があふれてきた。


シンさんも、千春も、幸せになってほしい。

心がとても温かくなりました。

 

ていうか関西弁の男の人、いいな。なんかきつい感じだけど優しいみたいな。

 

お薦めです。