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【生きづらさを抱える人たちへ】発達障害グレーゾーン

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著者 姫野 桂

【内容】

徹底した当事者取材!発達障害“ブーム”の裏で生まれる「グレーゾーン」に迫る

近年、NHKが特集するなど話題になることが多い「大人の発達障害」。 「学生時代は大丈夫だったのに、社会に出たらミスばかりする」 「雑談が苦手で、周りから“空気が読めない人”と言われてしまう」 「衝動的にカッとなったり、一か所にジッとしていられない」 そういった悩みを抱えた人が今、「自分もそうかも?」と専門外来に殺到し、病院によっては数か月待ちという状況すら生まれています。 しかし、発達障害の“傾向”を指摘されながら、正式な“診断”には至らない「グレーゾーン」と呼ばれる人たちが相当数いるのをご存じでしょうか。彼らの多くは「クローズ就労(=会社には隠した状態)」で働き、「家族や友人にもなかなか理解してもらえない」という困難を抱えたまま暮らしています。そして、「自分もそうかも?」と思う人は、かなりの確率でこのグレーゾーンに当てはまる可能性があるのです。

「結局、どんな医者に診てもらったかで発達障害かどうかが決まっちゃう」(当事者談)

今では発達障害に関してさまざまなコンテンツが生まれていますが、グレーゾーン(成人)にフォーカスしたものは、ほぼありませんでした。そこで著者の姫野桂さんは「グレーゾーンを可視化する」という試みを始めます。当事者インタビューや当事者会への参加、精神科医、就労支援団体などへの取材を通じて、グレーゾーンとは何か?なぜこれほどまでに生きづらさを抱えるのか?を解き明かしていきます。 また、本書ではこれまで著者が見聞きした、発達障害の当事者やグレーゾーンの人が実践する「ライフハック」も収録しています。発達障害について知りたい人や、発達障害らしき症状に悩んでいる人にとって、少しでも生活向上のヒントになってくれたらうれしいです。

 

【感想】

★★★★☆

昨今話題になっている、発達障害
芸能人などの著名人なども「発達障害」であることを公言しだした人もしばしば。

 

しかし、発達障害はグラデーションであるために、発達障害認定してもらえない人もいる。
そんなグレーゾーンの人について書かれた本。

 

ずっと、自分の能力について疑問に持っていた人もいたでしょう。それに対し、診断がついたことで気持ちが楽になるならそれはその人にとっていいことだと思う。でも、診断がついてもつかなかったとしても、一緒に暮らす人や同僚などにとっては「それで?」となってしまうのが正直なところではないかと思う。

 

この本にはそういった人たちのライフハックや、会社や友人、家族などにどう対処してほしいのかいうことが大事ということが書かれていてグレーゾーンでも、発達障害でも、シロでも「生きづらさ」を感じるどんな立場の人が読んでも役に立つ本だと思う。

 

 

身の回りにもposs発達障害と思われる人がたくさんいる。学歴の高低に関係なく、時々「え?」と思う人が結構多い。「常識、礼儀」が分かっていなかったり、平気で1時間ほど遅刻してきて「私よく遅刻しちゃう人なの」と全く謝りもしないで悪びれもせず言う人がいる。発達障害っていうのは素人が勝手に判断できるようなものではないし、他人が判断したからと言ってその人に言えるようなものでもないし、結局その人が「よく遅刻してしまう」とか「部屋がぐちゃぐちゃ」とかを認識しないことには始まらない。

「他人が私の邪魔ばかりする」なんていって人のせいにする人もかなりいる。そして毎回ぶつかって友達もなく、仕事も続かない人もいる。「でもそれは私のせいじゃなくて他人が悪い。私を陥れようとしてくる」なんていう人もたくさんいる。そういう人を知っている。

 

もうそういう人たちについては私たちは何も言えず、とりあえず少し距離を取って付き合っていくしかない。私たちがその人のせいで迷惑を被らないように、避けるしかない。と思っているのですが、本当はどうしたらいいんだろう。

身内でそういう困ることはないのですが、身内だったら結構大変。

友人でも義理の家族でそういう人がいて困っている人がいる。

 

そういった人たちの対処法なども教えてほしいなと思った。

 

 

発達障害グレーゾーン (扶桑社新書)

発達障害グレーゾーン (扶桑社新書)