【まんまと騙された】悪いものが、来ませんように
著者 芦沢央
【内容】
助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。そして育児中の奈津子も、母や夫、社会となじめず、紗英を心の支えにしていた。そんな2人の関係が恐ろしい事件を呼ぶ。紗英の夫が他殺死体として発見されたのだ。「犯人」は逮捕されるが、それをきっかけに2人の運命は大きく変わっていく。最後まで読んだらもう一度読み返したくなる傑作心理サスペンス!
【感想】
★★★★★
これは、見事騙されました。確かにもう一度読み返したくなる!
この奈津子の存在がね、すごいんですね。
紗英は夫の浮気について悩むも不妊治療をしていて子供のいる奈津子には不妊治療をしていることは話していない。
奈津子とはとても親しく、いつでもどこでも「なっちゃんなっちゃん」。
紗英は妹と一緒に助産院で働いていて、でも「子供ができるまで」という感じで、助産師の資格もなくアシスタント的な感じで働いている。
奈津子も、紗枝もなんだかちょっと異様な感じがするんですよね、最初から。
お互いに依存しあっていて、両方とも親との関係が少し変で。
なんだか少し違和感はあるんですが、見事騙されました。
相関図作り直しです、頭の中で。
どんでん返し系が好きな人におすすめです。