【言葉を使った青春ミステリー】ことのはロジック
著者 皆藤 黒助
【内容】
元天才書道少年が恋したのは
日本語を愛する金髪転校生だった――
「月が綺麗ですね」を超える告白をして、青春を取り戻せ!
書くべき言葉を見失った元天才書道少年の墨森肇は、金髪碧眼の転校生アキに一目惚れ。
しかし、アキの憧れがI love youの名訳といわれる「月が綺麗ですね」を超えた日本語の告白をされることだと知り、頭を抱える。
回し手紙の伝言ゲーム、存在しない幽霊文字“彁”、同人誌の不可解な改変など言葉にまつわる事件を解決し、肇は日本語史上最大級の無茶ぶりに応えて告白できるのか!?
【感想】
★★★★★
言葉のロジックで楽しめるミステリー。
元書道の天才少年肇と、転校生、アキ・ホワイトが挑む言葉にまつわる謎。
部活動の集合場所から幽霊文字、小説に隠された謎までワクワクしながら読めました。
特に幽霊文字「彁」のエピソードについては「幽霊文字!そんなのあるんだ!」と驚き。そしてその謎の背景には悲しい真実。
小説にまつわる謎解きは、ほっこり。
アキ・ホワイトの隠された真実にもなるほど。と思いました。
「月が綺麗ですね」を超える愛の告白、とても素敵だと思いました。
学生さんにおすすめの一冊です!