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【絡まった鎖がほどけたときのスッキリさ!】花の鎖

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著者 湊かなえ

【内容】

 毎年届く謎の花束。差出人のイニシャルは「K」――。 驚きのラストが胸を打つ、感動のミステリー。 両親を亡くし、愛する祖母もガンで入院中、さらに講師として働いていた英会話スクールが破綻し金銭的に困っている梨花。 建設会社で働いていたが、伯父夫婦のすすめで営業職の和弥と結婚した美雪。 公民館で水彩画教室の講師をしつつ、和菓子屋でバイトをしている紗月。 そして、3人の女性の人生に影を落とす謎の男・K――。 舞台は、東京から新幹線で一時間以上かかる地方都市から、さらに在来線で三〇分ほど行った田舎町。小さな町の中心は「アカシア商店街」。渓谷を有した風光明媚な土地柄です。第一章から第六章まで、「花」「雪」「月」の節に分かれ、それぞれのヒロインの物語が進められていきます。 大ベストセラー「告白」でのデビューから数々のベストセラーを世に放ち進化し続ける作家・湊かなえが放つ、感動のミステリー。 中谷美紀戸田恵梨香松下奈緒でドラマ化もされ、話題を呼んだ傑作。 

 

【感想】

★★★★★

3人の視点で話が進んでいくミステリ。

 

梨花・・・毎年謎の花束が「K」から届く。会社が倒産して無職になったばかり。おばあちゃんが胃がんになり、おばあちゃんが入札したものを買うために「K」にお金をかりたいと思う。

 

・美雪・・・和弥と結婚して3年、子供ができないのが悩み。従兄弟の事務所で和弥が働くようになり、和弥が内緒で応募した美術館の設計図面をその従兄弟の名前で提出されて憤りを感じる。

 

・紗月・・・和菓子屋でバイトをしながら水彩画教室で教師をしている。ある日、大学時代の友人からお願い事をされ悩む。

 

きんつば」「梅香堂」「香西路夫」など、いろいろなキーワードが出てきたり、謎の人物「K」を探そうと思ったら出てくる人物誰もかれも「K」がつくし、頭の中がこんがらがってきます。

 

でも、最後、謎が解けたときスッキリする。

 

ちょうど同じトリックで書かれた作品を読んだばかりだったので、実はトリックはわかってしまったのですが。でもとても面白くて最後まで集中して読めました。

人の嫌な感じとか、感情の機微とか、さすが湊かなえさんという感じですね。

 

花の鎖 (文春文庫)

花の鎖 (文春文庫)