【日本昔話を題材としたミステリー】むかしむかしあるところに、死体がありました。
著者 青柳碧人
【内容】
昔ばなし‥‥なのに‥‥新しい!?
むかしむかしあるところに、浦島太郎という漁師がおりました。ある日、太郎は、海辺でいじめられていた亀を助けました。亀はお礼にと、太郎を龍宮城に案内しました。その竜宮城で―――――事件は起こりました!なんと伊勢海老の「おいせ」が殺されてたのです!太郎は亀に頼まれて、殺人事件の調査に乗り出しました………(第4話「密室龍宮城」より)。全5編収録。
「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存知の≪日本昔ばなし≫を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!
【感想】
★★★★★
一寸法師、花咲か爺さん、鶴の恩返し、浦島太郎、そして桃太郎を題材としたミステリー。特に鶴の恩返しをモチーフとした『つるの倒叙がえし』はギミックが利いてて面白かったです。
次に好きだったのは『花咲か死者伝言』これも、あの有名な花咲か爺さんが殺されるんですが、その犯人とその同期がリアルで怖くて、面白いです。
誰もが知っている日本昔話。
それなのに新しい感覚で読めてとても面白かったです。
ミステリー好きにもおすすめです。