【ただの短編集と侮るなかれ】ずっとあなたが好きでした
著者 歌野晶午
【内容】
バイト先の女子高生との淡い恋、転校してきた美少女へのときめき、年上劇団員との溺れるような日々、集団自殺の一歩手前で抱いた恋心、そして人生の夕暮れ時の穏やかな想い…。サプライズ・ミステリーの名手が綴る恋愛小説集は、一筋縄でいくはずがない!?企みに気づいた瞬間、読み返さずにはいられなくなる一冊。
【感想】
★★★★★
660ページもあり、読みごたえも抜群。
最初は一冊の長編小説だと思ったのですが、読み始めてみたら恋愛をモチーフにした短編集。
でもそこかしこに歌野晶午さんらしいサプライズやトリックがちりばめられていて、どの話も面白くよめました。
が!!!!
さすが歌野晶午さん。最後にとびきりのサプライズを用意してくれてました!!!!
「女!」という話の最後の2行で「あれ?」と思い、その次の話「錦の袋はタイムカプセル」で「えええええ!」と。「おまえだったのか!!!!」となります。
最後の解説で詳しく説明してくれてますが、2度読み、3度読み必至の本でした。お買い得感半端ないですね。