【にゅるりにゅるりぐじゅり】入らずの森
著者 宇佐美まこと
【内容】
粘つく執念、底の見えない恐怖―― ホラーの俊英が、ミステリ要素満載で贈るダーク・ファンタジー! 小説家・京極夏彦氏「 この昏い森はあなたの奥へと繋がっている。決して入ってはいけない。でも、あなたは必ず入ってしまう。宇佐美まことが紡ぎ出す暝い森からの手招きに、抗うことはできないだろう」 文芸評論家・千街晶之氏「日本という国ならではの怖さを描いた傑作」 文芸評論家・東雅夫氏「落武者から不良少女まで――宇佐美が書いたら滅法こわい!」 陰惨な歴史が残る四国山中の集落・尾峨に赴任した中学教師・金沢には、競技中の事故で陸上を諦めた疵があった。彼の教え子になった金髪の転校生・杏奈には、田舎を嫌う根深い鬱屈が。一方、疎外感に苛まれるIターン就農者・松岡は、そんな杏奈を苦々しく見ていた。 一見、無関係な三人。だが、彼らが平家の落人伝説も残る不入森で交錯した時、地の底で何かが蠢き始める……。
【感想】
★★★☆☆
ある集落で暮らす、金髪の転校生・杏奈、そして赴任してきたばかりの中学教師・金沢、今まで仕事でうまくいかなかったIターン就農者・松岡。
金沢は子供たちと謎の校歌3番について調べ、杏奈の家には謎の少女が現れる、そして松岡はほかの農家の人から辛く当たられている。
あまり関係なさそうな年齢もばらばらな人たちだけど、読み進めていくうちにホラー展開に。
にゅるりにゅるりぐじゅりと襲ってくる粘菌の正体はわからなかったけれど、まあまあ面白く読めました。