【買って、読んでよかった素晴らしい本】かがみの孤城
著者 辻村深月
【内容】
鏡の世界で謎を追う不登校児 大人と子どもの目が共存する救いの物語
大人である現在の自分と、子どもだったあの頃の自分の両方を、同時に、ここまで慰め、励ましてくれる小説なんてはじめてだ。辻村深月の新作『かがみの孤城』のことである。
中学一年生のこころは、ある出来事を機に学校へ行けなくなり、いつも家で過ごしている。ある日一人で家にいると、部屋の鏡が突然輝き始め、潜り抜けてみると、そこは城の中だった。集められたのはこころを含め、似た境遇にいるらしき中学生が七人。九時から十七時まで滞在が許されるその城で、彼らにはひとつの課題が出される。猶予は一年。戸惑いながらも七人は、少しずつ心を通い合わせていくのだが……。
大人も子どもも、みんなが関係を構築していこうとしている。その部分だけでも充分読ませるが、もちろんミステリーパートも秀逸で、孤城の秘密がすべて明かされていく終盤は驚きの連続。それがまた、胸をしめつける真相だ。救いを求める側から救う側へとなった時、人は本当に救われるのだとも気づかせてくれる一冊である。
【感想】
★★★★★
すごく良かった。さすが本屋大賞。
鏡の中のお城に招かれる不登校の子供たち。
お得意のSF(スコシフシギ)な世界のお話。さすが辻村深月さんという感じで、かなり分厚い本でしたがあっという間に一気読みしました。
フリースクールの先生は、なんてすばらしい人なんだ、でも途中でもしかしてこの人の正体は・・・とか、この世界はパラレル世界ではなくもしかして・・・なんて結末はわかってしまいましたがそれでもものすごくよかった!!!お見事としか言いようがないです。ほんとに辻村深月さんの本は大好き。最後はもう涙なくしては読めませんでした。感動の嵐が待ってました。これは、絶対いろんな人に欲しい布教本です。