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【夫婦で殺し合い】昨夜は殺れたかも

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著者 藤石波矢/辻堂ゆめ 

【内容】

今日も二人で殺し愛。
新進気鋭の著者二人が、夫役・妻役、二人の視点を交互にかき分ける!? 
愛とトリックの殺しあう夫婦の物語!


平凡なサラリーマン・藤堂光弘(ふじどう・みつひろ)。
夫を愛する専業主婦・藤堂咲奈(ふじどう・さきな)。
二人は誰もが羨む幸せな夫婦……のはずだった。あの日までは。
光弘は気づいてしまった。妻の不貞に。
咲奈は気づいてしまった。 夫の裏の顔に。
彼らは表面上は仲のいい夫婦の仮面を被ったまま、 互いの殺害計画を練りはじめる。
気鋭の著者二人が夫と妻の視点 を競作する、愛と笑いとトリックに満ちた"殺し愛"の幕が開く!

 

【感想】

★★★★★

藤石さんが夫パート、辻堂さんが妻パートを担当し、それぞれ交替で殺人計画を描いた面白エンタメミステリ。書いてる人も絶対楽しそう!


アンジャッシュのコントさながらの勘違いから、夫婦はお互いに殺し合いをすることになったラブラブ夫婦の光弘と咲奈。二人はそれぞれお互いに隠している秘密があって、それを勘違いしたことで殺し合いが始まった。その秘密というのもまさか!という感じのもので、とても面白い。

まるで映画のMr.&Mrs.スミス!と思って読んでたらしっかり本編の中でも同じツッコミが。


最初の方はわりと「ハイヒールに仕掛けして足を骨折」「ネコの嫌がることをして引っかかれればいい」「夫の分の料理だけ塩分を多くする」などのの地味ーーーな感じの仕掛け、そして最後の方は大掛かりな殺人へ。どんどんヒートアップする仕掛けにこちらもハラハラしながら同時にワクワクが止まらない。


最後まできちんと楽しめる究極のエンタメ小説でした!

 

 

昨夜は殺れたかも (講談社タイガ)

昨夜は殺れたかも (講談社タイガ)