【気持ち悪い感じを出させたらこの人はすごい】授乳
著者 村田沙耶香
【内容】
受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立たせる母と思春期の女の子を逆上させる要素を少しだけ持つ父。その家の中で私と先生は何かを共有し、この部屋だけの特別な空気を閉じ込めたはずだった。「――ねえ、ゲームしようよ」。表題作他2編。(講談社文庫)
いままでにない、小説、そして作家。戦慄のデビュー作。
「母が同い年のクラスメイトだったら、きっといじめてるな」
受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立たせる母と思春期の女の子を逆上させる要素を少しだけ持つ父。その家の中で私と先生は何かを共有し、この部屋だけの特別な空気を閉じ込めたはずだった。「――ねえ、ゲームしようよ」。表題作他2編。
【感想】
★★★★☆
村田沙耶香さんはこういうちょっと気持ち悪い感じの作品がいいですね。
しかもこれデビュー作ですか。なかなかすごいです。好きです。嫌な感じなんですが。なんていうか、まとわりつく気持ち悪さ的な。
家庭教師に授乳する少女。もうこの家庭教師の感じも気持ち悪い。
姉になりたい男の子の話。これはなんだか現代風。
ぬいぐるみを以上に愛する女の話も気持ち悪い。
村田沙耶香らしさが楽しめる短編です。いやー嫌いじゃないです。