【ゆるい警察官が大活躍】ゴースト アンド ポリス GAP
著者 佐野晶
【内容】
第1回警察小説大賞、満場一致の受賞作!
「聞いてると思うけどさ。俺たちはごんぞうだから。無駄な仕事はしないから。張り切ってガタガタ騒いだりしないでね」
ごんぞう――自主的窓際警官のこと。
神奈川県辻堂にある鳩裏交番は、自主的窓際警官、いわゆる“ごんぞう”ばかりが集まった交番で、緊急配備の連絡にさえ誰も反応しようとしない。県警幹部も扱いに手を焼く“ごんぞう”たちだが、「巡回」だけは大好きで、住民との世間話をきっかけに事件に首を突っ込んでゆく。そんな中、ホームレスばかりを狙った連続殺人事件が発生。“ごんぞう”たちは真相に辿り着くのだが……。
第1回警察小説大賞、選考委員満場一致の受賞作!
【内容】
★★★★★
警察小説って割と重厚なものが多かったりするけど、これは気負わずに読めるミステリーでした。
ホームレス殺人事件、ゴミ屋敷おばあちゃん焼死の謎、4人組のお化け、目の前のアパートで自殺した落ち武者みたいな男の人の幽霊が見える人の謎・・・など深刻そうなものからオカルト物まで。
エリートコースを行くはずだったお腹の弱い新任ヒョロガリ警察官がごんぞう(窓際警察官)たちに囲まれて「ごんぞうになんかならない!」と熱く頑張っていくのですがどんどんごんぞうたちのごんぞうになった理由が明かされていき・・・・
とても楽しめました!