【5つの短編をめぐるミステリー】追想五断章
著者 米澤穂信
【内容】
大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語」を探して欲しい、という依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり―。五つの物語に秘められた真実とは?青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ。
【感想】
★★★★☆
古書店で働く主人公に「自分の父親が書いた5つの短編小説を探してほしい」とある女性から頼まれ、探していくうちに「アントワープの銃声」という事件に行き当たり、真相を探っていくという物語。
5つの短編はいずれもリドルストーリーと呼ばれる結末のない作品で、女性はその結末を文箱に発見し、探すことに決めたという。
5つの短編自体も楽しめるし、最後なるほど!と思うくらいうまく物語がすすんでとても楽しめました。