【元SDN48のおっさんとの同棲生活日記】人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした
著者 大木亜希子
【内容】
仕事なし、彼氏なし、元アイドルのアラサー女子。夜は男性との「ノルマ飯」、仕事もタフにこなしているつもりが、ある日突然、駅のホームで突然足が動かなくなった。そして、赤の他人のおっさん(57歳)と暮らすことに―― 読めば心が少し軽くなる、衝撃の私小説
SNSで話題沸騰!
ササポン(おっさん)、日本にあと100万人くらいいてほしい。ササポン量産化希望(漫画家 瀧波ユカリ)
ドン詰まるんだ。生きるって、ドン詰まる。 もう書くことしか残ってない。 ドン詰まってる。でもそこから始まるんや。(田中泰延)
「家族」になにを求めるのかってことが更新されつつある時代だと思います。(ジャーナリスト佐々木俊尚)
「あ、人生が詰んだって、こういうことを言うんだ」 自分の弱さを呪った。… 大木さんの物語は、みんなの物語でもある。 いまはこの種の苦しさを振り返ることができるくらいの余裕はできたけど、でもやっぱり思い出すとお腹がギュッとなる。(ハフポスト日本版エディター毛谷村真木)
◇ 28歳の春、突如として生活の保証もない、仕事もない、彼氏もいない、貯金だってほとんどない日々が始まった。 残ったのは、手元にある10万円。 「あ、人生が詰んだって、こういうことを言うんだ」 自分の弱さを呪った。 8歳離れた姉から電話があったのはちょうどその頃で、収入が不安定になった私に、「ルームシェアをしたらどうか」という提案を持ちかけてきた。 一緒に住む相手は、姉が「ササポン」と呼ぶ人で、一般企業に勤める50代のサラリーマンだという。 気を遣わなくていいおっさん。恋人でも家族でもないおっさん。 ふと「この特殊な生活の中で自分が変われるかもしれない」という予感がおとずれた。 こうして、私とササポンの日々が始まった。 (本文より抜粋)
【感想】
★★☆☆☆
元アイドルってその後どうなっていくんでしょうか。
元スポーツ選手はその後コーチになったり、食べ物屋さんを経営したりすることも多いですよね。
アイドルだとそのまま結婚してという感じになる方が多いのかな。
この元SDN48だった亜希子さんという人は、その後自分でライターでやっていこうと奮起します。こういう頑張る人私は好きです。そのままのらりくらりと結婚してとか言う人より全然いいです。
しかしライターへの道はなかなか厳しい。今は一般人もライターになれる時代ですから、プロのライターとしてそれでご飯を食べていくのはなかなか難しいのかもしれません。
行き詰った彼女は姉からの紹介で57歳のおっさん、ササポンと一軒家に同棲することになります。
でもこのササポンはとてもいい人で、離婚歴もありきっといろいろ過去にあったのでしょうが、下心もなくつかず離れずのスタンスで亜希子さんとも接してきます。
亜希子さんの昔の恋愛のことなど、まあアイドルだったしアラサーだしこんなもんなんだろうなあとか思いつつ全く共感できない気持ちはありましたが、これから自立して頑張っていってほしいなと思います。
特に為になる本でもないし、ただの日記みたいなものでしたが、こんなおっさんもいるんだなあと思った本でした。