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【十二国記はじめました】魔性の子

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著者 小野不由美

【内容】

どこにも、僕のいる場所はない──教育実習のため母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気に掛かる。周囲に馴染まぬ姿が過ぎし日の自分に重なった。彼を虐(いじ)めた者が不慮の事故に遭うため、「高里は祟(たた)る」と恐れられていたが、彼を取り巻く謎は、“神隠し”を体験したことに関わっているのか。広瀬が庇おうとするなか、更なる惨劇が……。心に潜む暗部が繙(ひもと)かれる、「十二国記」戦慄の序章。

 

【感想】

★★★★★

十二国記シリーズに手を出しました。ページをめくる手が止められず眠れない日が続いています。

 

最新の4巻連続刊行ということもあり、ダ・ヴィンチ十二国記特集が組まれておりました。ファンタジー物が苦手な私は今まで手を出さずにいたのですが、Netflixでアニメ版もあったので、家事しがてら流し見してたらまんまとハマりました。アニメ版は少し設定などが違っていますが、それはそれで面白かったです。

 

この魔性の子はエピソード0ということで、1から読むかこれから読むか迷いましたがとりあえずここから読んでみることに。

 

十二国記の世界じゃないんですよ。現代の日本というか、高校でのお話。

高里というちょっと変わった子が気にかかる教育実習生広瀬。自分も臨死体験しており、自分がいる世界はここではないのではないかと考えていた広瀬にとって高里は動詞なのかもと思えて気にかかる。

 

高里の周りでは怪奇現象が起こる。高里を悪く言ったり手を出したものはけがをしたり悪ければ死を迎えることも。

 

なに、これホラーなん?ファンタジー十二国記?あれ?

 

と思いますが、高里は実は十二国記ではかなりメインのキャラクターなんですね。後々わかることですが。

 

魔性の子魔性の子で、ホラー小説として面白い。しかしこれが十二国記の物語へ続く序章でもあり、とても楽しんで読むことができました。この裏側が描かれたものがまた後のエピソード8『黄昏の岸、暁の天』につながっていきます。そこまで一週間で一気読みしてしまったので休憩がてら感想をどんどんアップしていこうと思います。

 

 

魔性の子 十二国記 0 (新潮文庫)

魔性の子 十二国記 0 (新潮文庫)

  • 作者:小野 不由美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/06/27
  • メディア: 文庫