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【景王と助さん格さん】風の万里 黎明の空

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著者 小野不由美

【内容】

人は、自分の悲しみのために涙する。陽子は、慶国の玉座に就きながらも役割を果たせず、女王ゆえ信頼を得られぬ己に苦悩していた。祥瓊(しょうけい)は、芳国(ほうこく)国王である父が簒奪者(さんだつしゃ)に殺され、平穏な暮らしを失くし哭(な)いていた。そして鈴は、蓬莱(ほうらい)から辿り着いた才国(さいこく)で、苦行を強いられ泣いていた。それぞれの苦難(くるしみ)を負う少女たちは、葛藤と嫉妬と羨望を抱きながらも幸福(しあわせ)を信じて歩き出すのだが──。

 

【感想】

★★★★★

景でのお話。またここで陽子のストーリーに戻ります。

急に王になった陽子はこの世界のことが何もわからず役割も果たせず舐められるばかり。なので市井で遠甫という老人から教えを乞うことに。

 

そして違う国「芳」では王の娘祥瓊(しょうけい)が王である父や母を目の前で殺され、王宮を追い出され貧乏生活を余儀なくされて今までとの生活の差に泣き暮らす日々。

また、「才」では蓬莱から流されてきた鈴が、言葉もわからない異世界で戸惑い、言葉が分かる仙に出会い自身も仙として下女に召し上げてもらいながらも女主人の横暴に泣き暮らしていた。

 

陽子、祥瓊、そして鈴が重なるとき、私には聞こえてきた、あの音楽・・・・

「人生楽ありゃ苦ーもあるさーーーー♪」

 

今までの中で一番スッキリするエピソードでした。もう印籠や桜吹雪が見えるかのような勧善懲悪ストーリーでした。

 

上巻あたりで祥瓊や鈴にイラっとするんですよね。やっぱり。

祥瓊なんかはもうフリガナが振ってないときは「なんて読むんだっけこの子!!」なんて全然関係ない苛立ちまで。

登場人物が増えていくにつれ、名前や言葉が難しくなってきます。章ごとにフリガナが振ってあるのでとても親切なんですが老いてきた脳にはそれでも追い付かないことがしばしば(笑)

 

いい国になってほしいなあ、景。末永く続いてほしい。

 

風の万里  黎明の空 (上) 十二国記 4 (新潮文庫)

風の万里 黎明の空 (上) 十二国記 4 (新潮文庫)

  • 作者:小野 不由美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/03/28
  • メディア: 文庫
 

 

 

風の万里  黎明の空 (下) 十二国記 4 (新潮文庫)

風の万里 黎明の空 (下) 十二国記 4 (新潮文庫)

  • 作者:小野 不由美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/03/28
  • メディア: 文庫