【「残念ながら神様は休暇中だ」】 誘拐屋のエチケット
著者 横関 大
【内容】
誘拐されて、人生一発逆転してみませんか?
「無口でプロフェッショナルな誘拐屋」と「涙もろくて人情派な新人誘拐屋」が、SNS炎上、不倫スキャンダル、借金まみれな人生崖っぷちの人々を、攫って匿って問題解決!
そしてすべての出来事は、過去に世間を騒がせた大事件へと繋がっていく――。
新たな主人公誕生!
【感想】
★★★★★
「誘拐」と聞くと思い浮かべるのは「犯罪」「身代金」などなど・・・。
裏稼業である「誘拐屋」、これが本当に存在する仕事なのかはわかりませんが、とても楽しめました。
誘拐屋のタムケンこと田村健一は、無口でプロフェッショナルな誘拐屋。しかしある時から「涙もろくて人情派な新人誘拐屋」の根本翼とコンビを組まされることになり、淡々と仕事をこなすはずが余計なことまでする羽目に。
誘拐するのは元アイドル、借金で首が回らなくなったピアニスト、不倫スキャンダル中の女優、大関浜乃風、サッカーコーチ、不正を働いた会社「カントリーホーム」の雲隠れした社長など!世間から雲隠れするために誘拐して依頼人指定の場所に連れて行ったり、はたまた根本翼の余計なおせっかいでその誘拐にまつわる謎を解いたり。
文中の台詞、誘拐するときにタムケンがいう
「残念ながら神様は休暇中だ」
がとってもカッコイイ。
エンタメ性に富み、テンポもよくとても楽しめた作品でした。さすが横関 大さんって感じです。