【前世の殺人犯を探すホラーミステリー】 我々は、みな孤独である
著者 貴志祐介
【内容】
我々は、みな孤独である
私を殺したのは、誰ですか
この宇宙にうずまく恐るべき秘密
鬼才がいま描く、死生観とは⁈
誰もが抱える人生の孤独
死よりも恐ろしいものは何ですか
探偵・茶畑徹朗の元にもたらされた、「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」という不可思議な依頼。前世など存在しないと考える茶畑と助手の毬子だったが、調査を進めるにつれ、次第に自分たちの前世が鮮明な記憶として蘇るようになる。果たして犯人の正体を暴くことはできるのか?
【感想】
★★★★★
「私を殺した犯人を見つけてほしい。」という依頼から始まるこの小説。ナニコレ死後の世界の話なのかなと思ったら「前世」の。なかなか難しい依頼。でもつかみとしてとても面白い。
借金もある探偵事務所で絡んでくる輩がみんなとにかく怖い。もうそれだけでホラー。
暴力的なシーンも目をそむけたくなってしまうほど残酷。
貴志祐介だしどんな展開になるのか怖くもワクワクしながら読んだ。
結果、やはり怖かった。
だんだん自分の前世を思い出してくる登場人物。そして調べていくうちに生じてくる矛盾。怪しげな占い師。
最後の結末はとても貴志祐介らしい結末だと私は思った。