【あなたは霊を信じますか?】AGRI 三鷹台おでん屋心霊相談所
著者 木間のどか
【内容】
〝霊が見える〟心霊現象絶対否定派理系男子と
〝霊がいるとくしゃみが出る〟(ただし本人は無自覚)オカルトマニアの天然文系男子
正反対のふたりが、不可思議な超自然現象の解決に挑む、超常現象解決ミステリー!
Anti Ghost Research Institute(否心霊調査研究所)とは、霊などのオカルトを否定するために調査を行う機関である――。
立ち上げ発起人の、霊が見えるけれどもそれを否定したい須森天哉と、幼馴染で霊は見えないけれど信じている野間陽太。
これは、二人が霊の仕業ではないかと持ち込まれる相談を科学的に解き明かしていく、四話からなる物語。
第一話:家守――悪夢を見るというおでん屋の女将の依頼。原因は霊による干渉なのか、それとも精神的ストレスや家の構造の問題なのか……。
第二話:泣声――独り暮らしの家で料理に浮いた歯や爪を見てしまう青年。ストーカーによる生霊なのか、それとも……?
第三話:おくりもの――朝起きると見知らぬメールが携帯に保存されている……。打っているのは誰なのか?
第四話:呪――〝チャーリーゲーム〟で悪霊が憑いた、と不登校になった少女。本当の原因は……?
そしてやがて、霊に関して考えの違うふたりが、どうしてコンビを組んでいるのか、過去にあった事件が原因と分かり、その事件が再び二人の前に浮上して――。
温かな感動も呼び起こす、少し不思議な怪奇ミステリー。
【感想】
★★★☆☆
幽霊が見えるくせに幽霊否定派で「これは幻覚」「夢」と言い聞かす天哉と、幽霊は見えないが幽霊がいるところにいるとくしゃみが出る幽霊アレルギーの陽太のライトなミステリー。
ふとしたことか入ったおでん屋さんの若女将、小和にふりかかっている3か月前からの悪夢を解決するために「科学的に」事件を解決しようとする。
「見えてるじゃん!」とか「アレルギー出てるじゃん!」なんてもやもやしつつもあくまで科学的に依頼を解決しようとする二人の姿がおかしくもありとても楽しく読めました。
『ホーンテッド・キャンパス』シリーズが好きなら楽しく読めると思います。