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ぶくぶくブックレビュー

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【愛とは、家族とはを描いたちょっぴりホラーな物語】すみれ荘ファミリア

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著者 凪良ゆう

 

【内容】

愛ゆえに、人は。『流浪の月』『滅びの前のシャングリラ』本屋大賞受賞&二年連続ノミネートの著者が描く、家族の物語。
「すみれ荘」の後日譚と、著者あとがきを加えた、特別編が講談社タイガより刊行!

すみれ荘のその後を描く「表面張力」を収録した完全版。

下宿すみれ荘の管理人を務める一悟は、気心知れた入居者たちと慎ましやかな日々を送っていた。そこに、芥と名乗る小説家の男が引っ越してくる。彼は幼いころに生き別れた弟のようだが、なぜか正体を明かさない。真っ直ぐで言葉を飾らない芥と時を過ごすうち、周囲の人々の秘密と思わぬ一面が露わになっていく。
愛は毒か、それとも救いか。本屋大賞受賞作家が紡ぐ家族の物語。

 

【感想】

★★★★☆

思ったよりもホラーな感じというか、人の狂気を感じる群像劇でした。


こういうの、嫌いじゃないけれど表紙の穏やかな感じと書き出しからこのような話になっていくとは予想もつきませんでした。面白かったです。
後日譚も入っていて、これもまたホラーな感じ。

 

凪良ゆうさんの作品は以前同じNetgalleyで「わたしの美しい庭」を読みました。

BL作家さんですが、この作品は非BL作品で、心に沁みる物語でした。繊細な感じのイメージです。他の作品も読んでみたいな。