【終始不気味】異端の祝祭
【著者】芦花公園
【内容】
待ち受けるのは、圧倒的戦慄。今読めば「え? 芦花公園? わたしデビュー初期から知ってる」とドヤれること間違いなしの才能、現る!
この祝祭の真実は、禁忌。ポップなのにねっとり不気味な民俗学カルトホラー!
失敗続きの就職浪人生・島本笑美。
原因は分かっている。彼女は物心ついた時から生きている人間とそうでないものの区別がつかないのだ。
街に溢れ返った異形のモノたちは、自分の姿が見えていると分かるや否や、笑美に纏わり付いてくる……。
ある日、ダメ元で受けた大手食品会社「モリヤ食品」の面接で、笑美はヤンと名乗る青年社長と出会う。ヤンの背後には眼窩が異常に大きい歪な女が付き従い、ふらふらと揺れていた……。
出会ったその瞬間から、何故か自分に惚れ込んでいるヤンに心奪われ、おかしいはずなのに、笑美はそのままモリヤに就職することを決める。
しかし「研修」という名のもと、ヤンに伴われて笑美が見たのは、「ケエエエコオオオオ」と奇声をあげながら這い回る人々だった――。
一方、笑美の様子を心配した兄・陽太は、心霊案件を専門とする佐々木事務所へ相談に訪れ……。
ページを開いた瞬間、あなたももう「取り込まれて」いる。
カクヨム発の「ほねがらみ」がTwitterでバズり大反響! ネット民を恐怖の底に叩き落とした驚異の新人作家が放つ、民俗学カルトホラー!
【感想】
★★★☆☆
今ハロウィンが近いだけにホラー映画特集したりしてて。
エスターはなんか、幽霊とか出てこなくて現実的な感じのホラーで私はすごく面白かったです。こないだ見た「ミッドサマー」も面白かったな。怖いのは人間。
この作品も同じ感じです。現実的な感じのホラーというか。
最初から最後までただただ不気味で、内容紹介を読むと「幽霊なのかな?」とか「宗教?セクト?」とか思います。読み進めていくうちにどんどん印象が変わっていくんですよね。これからどこにつながっていくのかな?みたいな。
怖さの種類がどんどん変わっていくんですよね。登場人物も一癖も二癖もあるような変わった人ばかり。一風変わったホラーを読みたいならおすすめです。