【登場人物に悪人が出てこないミステリー】流星の絆
著者 東野圭吾
【内容】
何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けたはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。著者会心の新たな代表作。
【感想】
★★★★★
久しぶりに読みました。東野圭吾作品。
家を抜け出して流星群を見に行った三兄妹は、帰ってくると両親が殺害されていることに気付く。次男が怪しい人影を見るものの事件は時効寸前まで解決しない迷宮入りとなりそうだった。
三人は施設に預けられ、大きくなってなんと、詐欺師として暗躍。悪くなってしまったのだなあと悲しく思うも、根っこのところはやはり悪人ではない。
詐欺師で狙った、洋食屋の男の父親が犯人ではと気付き、なんとかその父親を逮捕してほしいといろいろと企むが、一番下の妹が図らずもターゲットの男を好きになってしまう。そこからの展開が手に汗にぎったり、ハラハラしたり、じーんときたり、忙しい!
犯人は意外な人物でしたが、最後、三兄妹の未来が少し光に照らされるような、いい展開で、読んでよかったと思える作品でした。結構分厚いですが一瞬で読みました。