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ぶくぶくブックレビュー

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【十二国記の次はこれ】 火狩りの王 〈一〉春ノ火

著者 日向理恵子

【内容】

WOWOWオリジナルアニメ化!新たな長編ファンタジーの傑作。

人類最終戦争後の世界。大地は黒い森に覆われ、人類は天然の火に近づくと体が内側から燃え上がる「人体発火病原体」に冒されていた。この世界で人が唯一安全に扱える〈火〉は、黒い森に棲む獣、炎魔を狩ることによって得られるものだけだった。そんな中、炎魔を狩ることを生業とする火狩りたちの間でひそかに囁かれる噂があった。「最終戦争前に打ち上げられ、長い間虚空を彷徨っていた人工の星、千年彗星〈揺るる火〉。その星を狩った者は、火狩りの王と呼ばれるだろう」――。千年彗星〈揺るる火〉とは何なのか。「火狩りの王」の伝説に秘められた世界の真実とは? 森に囲まれた小さな村に生まれた11歳の少女・灯子と、機械工場が立ち並ぶ首都で暮らす15歳の少年・煌四。2人の人生が交差するとき、運命の歯車が動き出す。 

 

【感想】

★★★★★

これは何がお勧めかというとまず、挿絵が山田章博さんなんです。そう、十二国記の挿絵でもおなじみの。

 

最初はこの世界観に入るのが少し難しいかなと思いましたが、入ってみると面白い。

犬の「かなた」で灯子と煌四がつながってから面白さが増した。1巻なのでまだまだ謎が出てくるばかりだけれど全巻揃えてみたいと思いました。

 

ちなみにこの本は角川文庫だけでなく、静山社ペガサス文庫からも出ています。そちらの方は挿絵はないのですが、最後にアニメ版のイラストがついていたり、フリガナもすべて振ってあるので子供向けです。年齢に合わせて選べる本です。

 十二国記ファンは迷わず角川版で!