【暴いてはいけない秘密は町だけではない】うさぎの町の殺人
著者 周木律
【内容】
次々とおこる事件が結びつく時、町に隠された恐るべき秘密が明かされる!
町が造成される前から多くの“うさぎ”が棲息していたことから「うさぎが丘」と呼ばれていた。
娘の大学進学を機に越してきた黒田茂と葵の親子は、平凡な日々を過ごしていたが、
うさぎの惨殺、大学生の連続自殺など妙な事件が起きていることを知る。
不穏な空気が流れはじめた時、葵が突然の失踪。
茂は行方を探して奔走するが、町の暗部に迫ってしまい……。
次々とおこる事件が結びつく時、町に隠された恐るべき秘密が明かされる!
親子の運命はいかに?
一気読みノンストップ・ミステリー!!
【感想】
★★★★★
最近ちょうど、このシリーズを読んだんです。
症シリーズ。特に全部つながっているわけではないのですが。
テンポがよく読みやすいので周木さんの作品いろいろ読んでみたいなと思っていました。
そこにこの「うさぎ町の殺人」
なんかタイトルの「うさぎ」というかわいいものと「殺人」という恐ろしいものが並んでいてどんな作品なんだろうと思いました。
野生のウサギがいる町に引っ越してきた、放射線技師の資格を持つお父さんと、その町の大学へ通う娘が主人公です。
なぜウサギがたくさんいるのかも、後々わかります。
最初は、娘が行方不明になるところから始まります。
娘が入ったサークルメンバーの不審な死が続き、とうとう娘も誘拐される。
それでお父さんがいろいろと調べ始めるんですよね。この町について。
そうするとなぜか、町のエリアによって格差があることが判明したり、なぞのうさぎの会なるカルト的な集会があることも判明。
調べていくうちに、お父さんも大変な目にあい、今度はなぜか解放された娘がお父さんの調査ノートを見て続きを調べていくことになります。こうやって親子で順番に調査をしてだんだんと真実に近づいていくんですが、このお話、最後の最後まですごく面白いんです。
推理小説好き、でもあまり重いものは読みたくないという人にすごくお勧め。
テンポよくサクサクと読めるので、ついつい一気読みしてしまいます。