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ぶくぶくブックレビュー

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【新築を建てといて住まない人の謎】ノースライト

著者 横山秀夫

【内容】

週刊文春ミステリーベスト10」国内部門 第1位!
「このミステリーがすごい! 2020年版」国内編(宝島社) 第2位!
「ミステリが読みたい! 2020年版」国内作品ランキング(早川書房) 第2位!

無人のY邸に、なぜ「タウトの椅子」が残されていたのか?
そして、仲睦まじそうに見えた一家は一体どこへ?
感動を超えた人間ドラマがここにある。

北からの光線が射しこむ信濃追分のY邸。建築士・青瀬稔の最高傑作である。通じぬ電話に不審を抱き、この邸宅を訪れた青瀬は衝撃を受けた。引き渡し以降、ただの一度も住まれた形跡がないのだ。消息を絶った施主吉野の痕跡を追ううちに、日本を愛したドイツ人建築家ブルーノ・タウトの存在が浮かび上がってくる。ぶつかりあう魂。ふたつの悲劇。過去からの呼び声。横山秀夫作品史上、最も美しい謎。
 
【感想】
★★★★★
この本ずっと読んでみたくて、でも文庫待ちしてて、やっと文庫になったからAmazonジャパンで買ってこっちまで送ってもらったんですよね。Amazonジャパンで海外でも買い物できるってほんといい。何気のAmazonで買うより配送が早かったりするし。
 
でもなんか、もったいなくて読めなくて積読になってたんですよね。
 
やっぱすぐ読めばよかった。凄く面白かった。
ドラマ化もされていたんですね。ドラマで実際のお家を見てみたいなあと思いました。NHKか・・・。u-nextとかにないかな。あってもNHKだと有料だろうな。
 
さて、お話は、建築士が建てた最高傑作のお家に、依頼者が住んでいないという謎から始まる。行ってみると玄関の鍵は空いてるしおいてあるのは椅子一脚。
 
しかしその椅子一脚がその依頼者一家を探す手掛かりになるというお話。
 
建築のこととか家具職人のこととかあまりよくわからないですが、タウトは実在する人物で、ネットで調べながら読みました。面白かったです。
 
吉野淘太とか、香里江とか、タウトとエリカ(タウト妻)の偽名かなって思ってました。香里江とか読みづらくてなんじゃこの名前と思って、淘太が出てきたときにあれ?タウト?みたいな。でも真実はまた違っていて。とても楽しめました。