著者 金子玲介
【内容】
//『死んだ山田と教室』で第65回メフィスト賞を受賞した
金子玲介がおくる、あらたな生の讃歌 //
白い部屋に閉じ込められた333人の石井。
失敗すれば即、爆発の3つのゲームで
試されるのは、運か執着心か――。
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[ あらすじ ]
14歳の唯は死にたかった。理由なんてなかった。何度も死のうとした。死ねなかった。今、はじめて生きようと思った。この理不尽な遊びから抜け出すために。
探偵の伏見と蜂須賀の元に、石井有一を探してほしいという依頼がきた。劇団の主宰がその才能にほれ込んだ人物らしい。
唯と有一の身に何が起きたのか、二人の生死の行方は――。
【感想】
★★★★★
『死んだ山田と教室』面白かったのでこちらを読んだら最初はん?イカゲームかな?と。
333人の「石井」が集められ3つのゲームで一人の生き残りをかけて戦う。
イカゲームだよね、これ?
ちなみに『ドッジボール』と『しりとりで階段を上がっていくゲーム(禁字あり)』と『じゃんけん』
そしてそうしたイカゲームの合間に俳優「石井有一」を探す人たち。
その人たちの掛け合いがちょっと軽快だったりしてなんだかデスゲームとのテンションの差がすごい。ファイナルウェポンの由来が笑える。
そうこうしているうちに有一捜索チームの方が有一の住んでいる家にたどり着く。
そこで読者は「これ、有一犯人じゃ?」ってなるんですよね。
デスゲーム中も「これ、有一犯人じゃ?」という感じになっていくのですが、その後の展開でうーんやっぱ違う?やっぱりそう?となったり。
最終的な結論は「納得!!!!」「超面白い!」となりました。
いやーイカゲームではなかったよ。面白かったです!
金子玲介さん、注目ですね。タイトルも面白い。「死んだ」シリーズなのかな。