【内容】
死神から言い渡された一週間の猶予。作家デビューを狙う小松は、その出来事を小説仕立てで執筆し完成を急ぐ。しかし友人たちが次々と殺害され……。第33回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。
【感想】
★★★★★
死神も出てくるのでファンタジーではあるのですが、ファンタジー苦手な人でもミステリー好きにおすすめです。設定として「死神が出てくる。死んだ一週間前に戻るが結局その時に死ぬので猶予は一週間。ただし・・・・」という条件がついている感じ。
小松は小説家でなんとしても小説家として成功したいと思っているが、なかなかうまいこといかない。しかし死神にあった後、自分の体験をそのまま小説にして応募しようと決意します。猶予は一週間しかないのでいそいで書かなければいけない。
そんな小松と大学時代の3人の友人たちは大学時代にある秘密を共有する。そして一緒にいるときに事故にあい、4人全員一週間前に戻ることになるのだが、次々とみんな死んでいく。
いったいなぜ死んでいくのか、もしかしたら自分も狙われているのか。
最後予想外の展開に驚きました。「えっそんなことあったっけ!」とページを何回も戻ったりしました。面白かった。あと最後、奥付を見て「!!!」となりました。