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ぶくぶくブックレビュー

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2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【寄生虫殺人事件】清らかな、世界の果てで

著者 北里紗月 【内容】 医療ミステリーの新星・北里紗月、待望の第2作! 前代未聞の寄生虫殺人に 天才毒物研究者・利根川由紀が挑む! ミステリー評論家・杉江松恋氏、激賞! 「今度の北里紗月は寄生虫による連続殺人! アイデア奇抜、プロットは緊密で申し…

【少年犯罪者の代名詞】絶歌

著者 元少年A 【内容】 1997年6月28日。僕は、僕ではなくなった。 酒鬼薔薇聖斗を名乗った少年Aが18年の時を経て、自分の過去と対峙し、切り結び著した、生命の手記。 「少年A」――それが、僕の代名詞となった。 僕はもはや血の通ったひとりの人間ではなく…

【家族色々】我が家の問題

著者 奥田英朗 【内容】 夫は仕事ができないらしい。それを察知してしまっためぐみは、おいしい弁当を持たせて夫を励まそうと決意し―「ハズバンド」。新婚なのに、家に帰りたくなくなった。甲斐甲斐しく世話をしてくれる妻に感動していたはずが―「甘い生活?…

【馬・馬・馬】焦茶色のパステル

著者 岡嶋二人 【内容】 ミステリー界の至宝はここから誕生した。二人で一人の作家、岡島二人のデビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作。 東北の牧場で牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、サラブレッドの母子、モンパレットとパステルが銃撃された。隆一の…

【とにかく厚い】悪霊の館

著者 二階堂黎人 【内容】 不気味な逆五芒星の中央に捧げられた二重鍵密室の首なし死体。邸内を徘徊する西洋甲胄姿の亡霊。資産家一族の住む大邸宅で、黒魔術のミサを思わせる血みどろの惨劇が続く。当主はなぜ警察の介入を拒むのか。そして、「呪われた遺言…

【再生の物語】エンディングドレス

著者 蛭田亜紗子 【内容】 32歳の若さで夫に先立たれてしまった麻緒(あさお)は、自らも死ぬ準備をするうち、 刺繍洋品店で小さなポスターを見つける。 <終末の洋裁教室> 講師 小針ゆふ子 毎週日曜午後一時から 春ははじまりの季節。 さあ、死に支度をは…

【おっぱいは隠せ】ホラー映画で殺されない方法

著者 セス・グレアム=スミス ゲラ読了。2018/7/23発売予定 【内容】 ベストセラー『高慢と偏見とゾンビ』『ヴァンパイアハンター・リンカーン』を執筆し、 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』をプロデューサーとして大ヒットに導いた セス・グレア…

【汚名を雪ぐ】雪ぐ人 えん罪弁護士 今村 核

著者 佐々木健一 【内容】 大きな感動を呼んだドキュメンタリー番組、NHKブレイブ 勇敢なる者「えん罪弁護士」の書籍化。 大きな身体に、白髪交じりのボサボサ頭。ドラマなどで観る敏腕弁護士とはかけ離れた風貌をしたその男は、「罪を負わされた被告人のえ…

【外国人目線のトーキョーガイド】I LOVE TOKYO

著者 ラ・ピーナ 【内容】 イタリアで大ベストセラーを記録した書籍の翻訳版。ノンフィクション部門で9週連続1位を記録するなど国民的にヒットを記録! 著者はイタリアの国民的スター、LA PINA。彼女の愛情に満ちた視点での東京評は、日本人でもきっ…

【何もない日常を宝物のように感じる】雲と鉛筆

著者 吉田篤弘 【内容】 ぼくは、屋根裏の部屋に住み、鉛筆工場で働いている。大きなものが書かれた小さな本を読み、雲を眺め人生について考える。そんなある日旅立ちの時が来た。 2005年1月に創刊しました「ちくまプリマー新書」は本書『雲と鉛筆』で300点…

【一行でゾクッ】一行怪談(二)

著者 吉田悠軌 【内容】 Twitterで話題沸騰! たった一行に込められた、美しい悪夢のような物語集。 解説の大槻ケンヂ氏も「一行怪談、と定義づけられているが、これは時に短歌であり、散文詩であり、あるいは文学でありオカルトであり絶妙のショートショー…

【青春の熱さと郷愁】愛と勇気を、分けてくれないか

著者 清水浩司 【内容】 痛くて、熱い、“あの時代” の青春小説あの日、燃え上がった青春の火は、これからもきっとずっと消えない。――秦 基博さんこんな過去はなかったはずなのに懐かしい。「青春」ってきっとこうだったのだ。――西 加奈子さん痛みも無力も知…

【前向きな切なさ】僕の未来だった君へ

著者 鳥海領 【内容】 桜舞い散る晩春、高専生の直樹は雪女を名乗る少女に出会う。心にトゲを抱え孤独に生きる直樹は、いつしか彼女にだけは心を開くようになる。しかし冷たい冬が来る前に彼女は・・・。こじらせ系男子の初恋ファンタジー。 【感想】 ★★★☆☆ …