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ぶくぶくブックレビュー

読んだ本のレビューを書いています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

【成瀬のキャラがとてもいい】成瀬は天下を取りにいく

著者 宮島未奈 【内容】 衝撃の新人誕生!?R18文学賞史上初の3冠受賞で圧巻のデビュー!!! 新潮社は、成瀬を推します! 2021年、今まで窪美澄さんや町田そのこさんを輩出してきたR18文学賞で「ありがとう西武大津店」という作品が初めて3冠を受賞しました…

【バルセロナを再訪したい】ガウディの遺言

著者 下村敦史 【内容】 【感想】 ★★★★★ ガウディをテーマにしたミステリ。 これを読み終わった後無性にバルセロナに行きたくなった。 ここから車で4時間ほど。 以前行ったとき、カサ・ミラに入らなかったことが悔やまれる。夏でものすごく湿気があり暑く、…

【戦争反対】ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記

著者 ズラータ・イヴァシコワ 【内容】 たとえ戦争から逃げても、夢からは逃げない。・報道番組で複数回単独特集、オンエア後問合せ殺到! ・ウクライナ侵攻からの逃避行ドキュメンタリー、出版後の反響必至! ・親子関係、日本と海外での教育の違い、避難民…

【ジェンダーレストイレについて考えた】赤泥棒

【著者】献鹿狸太朗 【内容】 誰も無傷ではいられないーー。心と身体の居場所を探す高校生たちの姿を、無呼吸で叫ぶように描かれたデビュー作。 「捨てられたものを拾うのは泥棒ではない」と嘯き、女装をして女子トイレに侵入し、捨てられた生理用ナプキンを…

【現在のロシアウクライナの状況もこれと同じ】戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)

【著者】スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ 【翻訳】 三浦 みどり kindle unlimitedがまたキャンペーン中なので入った。 【内容】 ソ連では第二次世界大戦で100万人をこえる女性が従軍し,看護婦や軍医としてのみならず兵士として武器を手にして戦った.し…

【新築を建てといて住まない人の謎】ノースライト

著者 横山秀夫 【内容】 「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門 第1位! 「このミステリーがすごい! 2020年版」国内編(宝島社) 第2位! 「ミステリが読みたい! 2020年版」国内作品ランキング(早川書房) 第2位! 無人のY邸に、なぜ「タウトの椅子」が残されて…

【何度もページをめくる手が行ったり来たり】いけない

著者 道尾秀介 【内容】 ★ラスト1ページですべてがひっくり返る。話題の超絶ミステリがついに文庫化! 各章の最後のページに挟まれた「写真」には、物語がががらりと変貌するトリックが仕掛けられていて……。2度読み確実! あまりの面白さが大反響をもたらした…

【心にしみるミステリー】神様の思惑

著者 黒田研二 【内容】 「僕を殺してくれる?」あのとき、そう願った少年。二十年ぶりの邂逅によって、謎は解き明かされる。 隠された愛が涙を誘うミステリ集! 美しい伏線、感涙のミステリ。『神様の思惑』は、令和になって奇跡的に発掘されたタイムカプセ…

【めったに読めないアジア文学】絶縁

著者 村田沙耶香 ほか 【内容】 アジア9都市9名が参加する奇跡のアンソロジー、日韓同時刊行! 韓国の人気作家チョン・セランの掛け声のもと始まった、9都市9名からなる奇跡のプロジェクト。奇しくもコロナ禍や戦争によって国をまたいだ交流が困難になっ…

【人に嫌悪感を与える存在であるということ】獏の掃除屋

著者 風森章羽 【内容】 夜のトンネルで「悪夢の相談承ります」と添えられた名刺をもらった奈々葉。彼は悪夢を食べる能力を持つ男だったーー 白木の家系に稀に生まれる、「獏憑き」の黒沢彩人。桂輔が社長を務める「白木清掃サービス」で、依頼者の夢の中に…

【大変だけど、おかしくて、あったかい】ポンコツ一家

著者 にしおかすみこ 【内容】 壮絶なのに笑って泣ける!FRaUwebにて累計2000万PVを超えた人気連載。家族と介護の物語、待望の書籍化。 家族紹介。うちは、母、80歳、認知症。姉、47歳、ダウン症。父、81歳、酔っ払い。ついでに私は元SMの一発…

【フランス語版】ものがたりの家

著者 吉田誠治 家族へのクリスマスプレゼントを探していたときに、この本が目に留まりました。 こ!これは!!ネットギャリーで読ませていただいた本! piyopiyobooks.hatenablog.jp そして自分用に購入。眺めているだけで楽しい。 中はこんなかんじ。 他に…

【女はつらいよ】彼女たちのいる風景

著者 水野 梓 【内容】 生きづらいけれど、生きていたい。私たちはもう一度、産声を上げる。 私たち、38歳。全てが順風満帆にすすんでいる、はずだった。出産によって「マミートラック」に追いやられてしまった凛。「シングルマザー」として、発達障害の子供…

【矯正医官というお仕事】ここでは誰もが嘘をつく

著者 嶋中 潤 【内容】 目の前にいる患者は、犯罪者。罪を償わせるために、命を救う医師がいる。この仕事は、誰かがやらなければいけない。目の前の患者を救うことを、分け隔てなく。 函館にある医療刑務所分院に努める金子由衣(かねこゆい)は、2年目の矯…