著者 窪美澄
【内容】
私のからっぽに栓をしてほしかった。
幼なじみの兄弟に愛される一人の女、もどかしい三角関係の行方は。熱を孕んだ身体と断ち切れない想いが溶け合う究極の恋愛小説。
同じ商店街で幼なじみとして育ったみひろと、圭祐、裕太の兄弟。圭祐と同棲しているみひろは、長い間セックスがないことに悩み、そんな自分に嫌悪感を抱いていた。みひろに惹かれている弟の裕太は、二人がうまくいっていないことに感づいていたが――。抑えきれない衝動、忘れられない記憶、断ち切れない恋情。交錯する三人の想いと、熱を孕んだ欲望とが溶け合う、究極の恋愛小説。
【感想】
★★★★☆
この何とも言えないもどかしい気持ちにさせるのが上手だなあと思わせる作者さんです。彼女の作品は『ふがいない僕は空を見た』を持っていますがこれもすごく好きで、何とも言えない気持ちにさせてくれます。
特にものすごく読後感がいいとかそういう感じじゃなくいやらしさや気持ち悪さもあるんですがとてもよかったです。