著者 瀬木比呂志
【内容】
楽しみながら、考え、感じる力を養う──。漫画は日本が世界に誇る教養(リベラルアーツ)だ! 世界に大きな影響を与えている日本の現代漫画。つげ義春、諸星大二郎、大友克洋、高橋留美子、高野文子をはじめ、60年代以降の代表的作家40人、そして手塚治虫ら先駆者3人を取り上げ、作品に込められた思想、哲学、現代的意義を深く考察する。 悪、暴力、疎外、孤独、家族、オタク、幸福……。私たちは、なぜ生きていて、世界とどう関わればいいのか──。みずからの生と世界の意味を考えつつ、現代漫画をより深く楽しむための見取り図。各漫画家の代表作を点数評価。ベストセラー『絶望の裁判所』、『リベラルアーツの学び方』で話題の元裁判官作家、瀬木比呂志の渾身作!
【著者紹介】 瀬木比呂志/1954年、名古屋市生まれ。東京大学法学部卒。1979年以降、裁判官。2012年、明治大学教授に転身、専門は民事訴訟法。著書には、『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(以上、講談社現代新書)、『リベラルアーツの学び方』(ディスカヴァー21)、『黒い巨塔 最高裁判所』(講談社)、『裁判官・学者の哲学と意見』(現代書館)などがある。文学、音楽、映画、漫画については、専門分野に準じて詳しい。『ニッポンの裁判』により第2回城山三郎賞を受賞。
【感想】
★★★★☆
元裁判官で現在教授のなんだかお堅い方が書いたマンガ論評。
マンガが好きで、漫画以外の普通の書籍も読む方にはお勧めです。
マンガばかり読む人でも、そんなに難しい文章ではないので読んでみてほしいなと思います。
大御所の漫画から現代の、とはいってももう最近はもっと新しい漫画家さんもいるので現代の大御所漫画家さんまで。
ガロ系漫画家さんが多く、「ガロ」ってなんだと検索をかけました。2002年まで刊行されていたようですが本屋さんでも気づきませんでした。
人のレビューを読むのはとても好きなので、とても興味深く読めました。
マンガの世界もかなり変わっていって、今現在その移り変わりの中にいるなということを実感しています。 マンガ雑誌なども電子化されたり、はたまた休刊になってしまったり、ピクシブなどインターネット上で1話ずつ無料で読むことができたり。BLが人気出てきたり。
いつか瀬木先生に堅い感じでこの「現在のマンガ」についても語ってほしいなと思います。